つわりの仕組みとメカニズムがわかってきている
私の妊娠が分かりお医者さんと話をする中で、「妊娠は病気じゃないから保険の適応外」とか、「そうなんだ」と思うことがたくさんありました。
つわりもその中の一つで、こんなに進んだ現代医学をもってしても仕組みや対処方法はよくわかっていないと説明を受けたものです。
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こんなおにぎりをムシャムシャたべたい
そうはいっても苦しい、日中はそうでもないのですが朝と夜が特につらい。本やインターネットで調べても副交感神経の活性化と何か関連があるのかとか、おなかを空腹にしないとか、良い匂いで紛らわすとかはっきりした答えは出てこないんですね。
それが最近まとまった答えが出てきつつあるようです。
つわりとは
つわりは妊娠開始から16週ころまで続く初期つわりと28週ころから終わりまで続く後期つわりに分けられます。初期つわりは6週ころまでに食の好みやにおいに敏感になり、10週ころをピークに胎盤の完成する16週ころまで続きます。つわりの原因は血中のカリウムイオンやナトリウムイオンなどの成分の不足や女性ホルモン、低血糖が関係していることがわかってきています。
人によりつわりがまったくないなど激しさに差があるとも言われますが、人によってカリウムイオン、塩素イオン、ホルモン、hCG、インスリンなどの物質の血中濃度が異なるためです。個人差が医学をあいまいなものにしてしまっているようにも思えますが、これは人間だからしょうがないですね。
後期つわりは生理的なものではなく、子宮の成長によって胃が圧迫される
なぜムカムカするか
妊娠すると血中のマグネシウムイオン濃度、カリウムイオン濃度が低下しカルシウムイオン濃度が上昇し、腸のぜん動運動が低下します。すると胃酸が分泌され胃がムカムカします。この現象は血中の浸透圧の減少が急であるほど激しくなるようです。
食の好みの変化はなぜ起こる
通常時でも疲れた時はチョコレートが食べたくなったりしますが、これは脳が糖分を欲しがっているサインです。これと同じように妊娠中の職の好みの変化も体に必要なものを欲していることが原因のようです。また、匂いや味に敏感になるので嫌なにおいを打ち消したりする組み合わせを自然と選ぶようになるようです。
妊娠中は女性ホルモンの分泌が増え、それに伴いエストロゲンの分泌が増えます。エストロゲンはにおいの感覚を敏感にする作用があるので、特にアンモニア臭が苦手になるそうです。
つわりを和らげるための対策
ここまでで、簡単にまとめると次の3つが重要だと分かります。
- 血中成分のメンテナンス
- 低血糖を避ける
- におい対策
したがって、これらへ備えることを試してみてはどうでしょうか。
- 血中カリウムイオン濃度、マグネシウムイオン濃度の維持に良い食材
スイカ、バナナ、かんきつ類、豆腐にはk+、Mg+が豊富です。胎児への影響を考えることで塩分摂取量に対して極端になる必要はないそうです。 - 塩飴で低血糖と塩分摂取、ご飯よりも塩分を含むパンがおすすめ
- 低血糖を整える作用のあるビタミンB6を摂取
バナナ、取引肉、カツオがよいそうです - 食べる回数を増やす
つわり中は食べる回数をこまめにして低血糖を防ぎます。 - におい対策のために常温に冷ましてから食べる
- 水分を摂る、おなかを温めて腸を活性化
便秘にならないことも大切です。
血中イオン濃度、低血糖は特に食生活で対策が可能な取り組みやすい内容ではないかと思います。
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